委託販売の値札(商品タグ)に書きたい内容とおすすめの作り方

委託販売の値札(商品タグ)に書きたい内容とおすすめの作り方
ハンドメイド作品を委託販売する際、値札は単なる価格表示以上の重要な役割を果たします。作家様にとっては意外と手間がかかる作業の一つかもしれませんが適切な値札を用意することで、購入者に作品の魅力を伝え、販売促進につなげることができます。
本記事では、ハンドメイドの委託販売における値札(商品タグ)の重要性と、効果的な書き方のポイントについて解説します。これからハンドメイドの委託販売を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

ハンドメイド委託販売における値札(商品タグ)の役割
ハンドメイド作品の委託販売には、店舗販売のみ、店舗販売+ライブ販売、ライブ販売のみ、ライブ販売+EC販売など、様々な形態があります。 特に「店舗販売のみ」の場合は、作家が直接作品の魅力を伝える機会が少ないため、値札が購入の決め手になる場合もあるため、こだわりを持って作成するこをおすすめします。
値札に作品の特徴や作家の想いが書かれていれば、店舗販売やライブ販売の形態を問わず、お客様にハンドメイド作品の魅力を紹介しやすくなりますよね♪

まずは委託販売における、値札が果たす主な役割についてを見ていきましょう!

価格の明示
購入者は価格がすぐに確認できることで、購入の判断がしやすくなります。皆様も何かを購入する際に経験があるかと思いますが、価格が不明確だと購入をためらう要因になってしまうことから、販売機会を逃す可能性がでてしまいます。特に委託販売では作家が直接接客できないため、明確な価格表示が必要と言えます。
ブランドの認知向上
値札に作家名やブランドロゴを記載することで、購入者にブランドの存在を印象付けることができます。継続的にブランドを認識してもらうことで、いいなと思ってもらった作品をリピートして購入いただけたりSNSでの拡散につながったりと、作家の認知度向上に貢献してくれる働きがあります。
作品の特徴や魅力を伝える
素材や制作工程などの情報を加えることで、作品へのこだわりや価値を伝えられます。特にハンドメイド作品では、一つひとつに個性があり、その魅力を伝えるためにも値札を有効活用したいです。しっかりと魅力を伝えることが購入意欲を高める秘訣でもあります。
購入の後押し
限定品やハンドメイドならではの特徴を明記することで、希少性や特別感を演出できます。例えば、「一点もの」「期間限定」「オリジナルデザイン」などの表記を加えることで、購入者の購買意欲を刺激し、即決購入を促す効果が期待できるでしょう。
値札(商品タグ)に記載したい情報
作家が直接お客様と会話できない分、商品に関する情報を値札を通してしっかり届けることが重要です。では、どのような内容を記載すると効果的なのでしょうか。
商品の名前や特徴を記載することは基本となりますが、そのほかにも、作品に使用されている素材、作家のこだわりや製作の背景などを簡潔に紹介することで、さらに商品の魅力を伝えることも可能です。
作品に込めた思いやメッセージをお添えすることで、購入者が感情的に共感しやすく、より特別な一品として受け取ってもらえます♪


値札に記載したい項目(値札サイズによって難しい項目もあります)
価格(税込み・税抜きの明記)
購入者が支払い時に迷わないよう、税込み・税抜きの価格を明記することで、スムーズな購入を促すことができるでしょう。不明確な価格表示は購入の妨げとなり、販売機会の損失につながる可能性があります。
作品名または商品名
作品に名前をつけることで、購入者に親しみを感じてもらいやすくなります。また、商品名を覚えてもらうことで、購入後もリピート購入や口コミでの拡散を行ってくれる可能性が高まります。
作家名・ブランド名
作家名やブランド名を記載することで、購入者にブランドの存在を認識してもらえます。気に入った作家を覚えてもらうことで、継続的なファン獲得やリピート購入の機会を増やすことができます。
素材・サイズ(委託先では作品を紹介するために特に重要情報です!)
ハンドメイド作品は素材やサイズが重要な購入判断要素です。特にアレルギーや肌に触れる商品では、素材を明記することで安心して、購入することもできるようになるため明記しておくのがおすすめです。
使用上の注意(特に繊細な作品の場合)
繊細な作品の場合、取り扱い方法を明記することで、破損やトラブルを防ぐことができます。特にガラス製品や布製品など、取り扱いに注意が必要な作品には適切な説明を加えると良いでしょう。
SNSや公式サイトのQRコード
QRコードを掲載することで、購入者が簡単に作家のSNSや公式サイトにアクセスできます。作家をフォローする機会につながったり、問い合わせがしやすかったり、リピーター獲得やファンの拡大につながります。

値札のデザインとレイアウト
これまでご紹介してきた通り、値札は作品の魅力を伝えるうえで非常に重要な役割を担っています。作品の一部と考えて値札のデザインにもこだわりをもってみるのはいかがでしょうか?
以下の値札のデザインやレイアウトに関したポイントも意識しながら、作品の雰囲気に合った値札のイメージを膨らませてみてください♪

フォントとカラー
視認性が高く、作品の雰囲気に合ったフォントとカラーを選ぶことで、統一感のある印象を与えられます。
例えば、手書き風フォントは温かみやナチュラルな雰囲気を演出し、シンプルなフォントは洗練された印象を与えることができます。また、カラーはブランドのイメージに直結するため、落ち着いた色調なら上品さを、ポップな色調なら親しみやすさをお客様に印象してもらうこともできます。
サイズと形
値札のサイズが大きすぎると作品のデザインを損ない、小さすぎると情報が伝わりにくくなる可能性があるため、注意が必要です。適度なサイズを選び、必要な情報をしっかりと記載できるようにしましょう。
また、形状も印象を左右させる重要なポイントの一つです。四角形の値札は汎用性が高く、円形やタグ型のデザインは個性を際立たせてくれます。作品の雰囲気やブランドのコンセプトに合ったサイズと形を工夫してみるのもいいと思います。
紙質と耐久性
値札の紙質や耐久性は、作品の価値を引き立てる重要な要素です。厚みのある紙やクラフト紙を使用すると高級感を演出でき、撥水加工やラミネートを施すことで耐久性を向上させられます。
印象を決めるために値札の質を吟味することも一つですが、例えば、屋外のイベントや長期間の展示販売では、丈夫な素材を選ぶことで値札の劣化を防ぎ、見栄えを長持ちさせることができため、販売形態に合わせて値札の質を考えるのもいいでしょう。
手書き or 印刷
手書きの値札は、作家の個性や温かみを感じさせる効果があり、一点もののハンドメイド作品にぴったりです。
一方で、印刷の値札はデザインの統一感があり、ブランドのブランディングを強化する場合に相性がよいと思います。作品のテイストや販売する環境に応じて、手書きと印刷のどちらを選ぶかを検討してください。
値札の作成方法
手作りの値札
紙やクラフトシールを使用して、手書きで温かみのある値札を作るのも魅力的です。スタンプやシーリングワックスを活用すると、ハンドメイドならではの個性を出すこともできます♪
PCでデザイン・印刷(おすすめ!)
デザインソフト(CanvaやIllustrator)を使って作成し、印刷する方法もおすすめです。統一感のあるデザインが作れるため、ブランドイメージを損なわないようにしたい場合におすすめです。
値札に記載する情報には価格・商品特徴など様々です。あらかじめ台紙(商品タグ)を作成し、記載したい情報をラベルシール(A-oneの「ラベル屋さん」が便利です)に印字して貼り付けると、作業効率が大幅に向上するのでおすすめです♪

ラベルシートを使用してラベル作成を行う際は、パソコンから「ラベル屋さん」専用のソフトを使う必要があります。
ちなみに値段ラベルは、「きれいにはがせる」タイプを、作品名や委託先から依頼される情報については「はがれない」タイプを使って印刷しています。


業者に依頼
プロの印刷業者に依頼すると、高品質な値札が作れます。耐水性のある紙や厚紙を使用すれば、長期間の展示でも劣化しにくいですメリットもあります。
ラベルシールを専門とするハンドメイド作家様もいらっしゃるので、オリジナルラベル(値札)の作成を依頼するのもよいでしょう。
まとめ
ハンドメイドの委託販売において、値札は作品の魅力を伝える重要な要素です。適切な情報を記載し、デザインを工夫することで、購入者の興味を引き、売上向上につなげることができます。ぜひ、オリジナルの値札を作成し、販売の機会を広げていきましょう!
また、Sol et lumi(ソルエルミ 通称:そるみ)【そるみは、ライブ販売・インターネット販売を販路としたハンドメイド作品の委託販売店です】では、作家様に簡単に値札シール(ラベルそシール)をご自身で作ってもらえるように、委託いただいている作家様には、値札シールのテンプレートを配布しています(お渡しするシートはライブ販売用に作成したシンプルなデザインとなっています)。現在の委託先に加えて、より魅力的な販売チャンネルをお探しの作家様は、ぜひ一度当サイトでの委託販売もご検討ください。